《MUMEI》 「な…」 「ナイスキーです村木さん !!」 「…」 「村木さんボールッ!!」 弾かれたボールを村木が拾い、 椎名が受け取る。 「1本行きましょう!!」 「おぅ!!」 … 「はは… わかっちゃいたけどとんでもね〜奴だなあいつ…」 「村木さんですか?」 「他に誰がいんだよ?」 「確かに凄いすね…」 「サイドシュートはポストシュートの次に確率高いもんだけど… 流れを掴みたいって時にこう上手く止めてくれるとはね… テンション上がるわ。 あいつらの士気も上がったみたいだし。」 「あいつら?」 「うん。」 「ナイッシュー!!」 「あいつら。」 2対0。 「さて千秋。」 「はい。」 「今のプレーでわかった通り向こうは突破狙いらしい。 こうなると45の突破を2枚目の沖だけで守り切るのは不安だ。 1・2枚目を攻められた時ね。 そうなると1枚目のカバーが重要。」 「はい。」 「お前の反射スピードが欲しい。 45に抜かれた時のカバー。 サイドに落とされた時の反応。 お前なら両方できる。 いい? 攻撃の要はエース。 自分で打つこともできるし、 サイドに落とすこともできる。 お前の力で両方剥ぎ取って来い。 エースを崩して向こうの攻撃を崩壊させる。」 「はい!!」 「よし。 すぐ準備して。 関谷と交代。」 前へ |次へ |
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