《MUMEI》

(さすが北農…


細かいプレーも上手い。


乗らせると厄介だな。)


「関谷さん交代ですッ!!」


「ん…」


ここで関谷と千秋が入れ替わる。


「1本行きましょう!!」


赤高の攻撃。



















「おつかれさん。
最初の速攻は良かったよ。」


「うっす。


つ〜かクロさん。


千秋が右サイドやる時は俺がポスト入るんじゃないんですか?」


「あれは沖が下がって千秋がポストに移動して、


その後何プレーか千秋とお前のポジションを入れ替えるって話。


今はまだいいかな。


そこまで攻め手に困ってる訳じゃないし、


あれも奇策っちゃ奇策だからね。


わざわざやる場面でもないよ。


2枚目に沖は入れときたいし。」


「へ〜い。
じゃあ出番無しですか?」


「んな訳ね〜だろ。


向こうが疲れてきたとこでお前の投入。


後半の速攻で一気に畳み掛けるよ。」


「イヒヒ!!
そういうの大好き。」


「だしょ?
だって僕がコーチしてんだか…」









そこまで言って、


クロは気付いた…










(そっか…


いつの間にか僕の作戦はスピードゲームになってた…


だからユキヒロが…)

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