《MUMEI》 本人登場昔、忍に稽古をつけてもらってから、俺は人の気配に敏感になっていた。 だから、俺は視線を浴びせてくる人物を、すぐに特定できた。 「小暮さん。あの男に見覚えは?」 「どれ? … …ありすぎるほどある。 彼も一緒に行動していいかな?」 小暮さんは、眉間にしわをよせながら、美緒さんを見た。 「別にいいわよ」 美緒さんの車は五人乗りで、小暮さんと怪しげな男を入れても問題無かった。 「じゃあ、俺はあいつを連れて来るから、先に駐車場行ってて」 「わかったわ」 美緒さんの返事と同時に、小暮さんは走っていった。 「誰なんだろうな、あいつ」 「さぁ…」 俺と祐はわけがわからなかった。 「もしかして…」 美緒さんは、何だか嬉しそうだった。 数分後 「お待たせ」 「…どーも」 「こら、光」 「光!?」×3 祐と俺は驚き 美緒さんは、予想が当たって嬉しそうだった。 「さ、出発!」 そして、一番体格のいい小暮さんは運転する美緒さんの隣 助手席に座り 俺は、何故か後部座席の真ん中に座らされた。 高遠光は、ずっと俺を睨んでいた。 前へ |次へ |
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