《MUMEI》 「学校は?」 「ぼく、本当は行きたくないんだ。でも行かないと[せけん]の目が攻撃してくるから、行かなきゃだめなんだってゆってた。」 母親がそういう仕事をしているからと、捉えているのだろう。 しかし、それだけではない。 あゆまはネグレクトされている。男のところに居るのだ。 一ヶ月近く放置されているそれはもう、虐待に近い。 恐らく、普通の生活もままならないあゆまの存在は異質で、子供達にとっては差別の対象だ。 「……学校が全てとは言わないが行くことは大切だ。勉強は、しておいた方がいい。」 「ぼく、理科が好き。 鳥さんも、学校行った?楽しかった?」 「ああ。」 あゆまは安心したようで学校に向かって行った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |