《MUMEI》

バイキンマンは眉間にシワを寄せ、煙草をふかした…。



バイ菌「わかった。…そこまで説明すれば十分だ。」



疲れたように目頭を抓むと、ソファーに深く身を沈める…。



謎の女「あと、もう一つ…。」



女はバイキン組を相手に、完全にイニシアティブを握ったことを確信したのか、勝ち誇ったように告げ足した。



謎の女「この音声記録にはコピーが存在するのよ。


もし私の身に何かあれば、それが警察に渡る手筈になってるわ。」



バイ菌「…そうか……。」



バイキンマンは面倒臭そうに目を閉じて、女の言葉に小刻みに頷いていた…。

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