《MUMEI》

──結局昨日は、あんまり先輩とお喋り出来なかった。


「ふー‥」


何で先輩あんなに航君の事敵視してるんだろ?


「ってバイト遅れる〜!!」


急げあたしっ‥!


玄関飛び出して、路地に出たら。


「‥ッ!?」


塀のとこに‥


「渚先輩‥!?」


が立ってた。


「な‥何してるんですかこんなとこで‥」


「うっせーな、待っててやったんだよ」


「ぇ、ま‥」


待っててくれたんですかっ‥!?


「──ほら来い」


「ちょッ‥せせせ先輩っ!?」

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