《MUMEI》
関くん
3日後―。
「関くん・・あのっ今日ね・・委員会があるみたいなの・・」
「ふーん、それで?」
「あの・・前期の方針とかきめなきゃいけないから、少し考えてくれる?」
「俺さ・・・・」
「何・・?」
「城所みたいな奴嫌いなんだよね」
「あっ、ごめん・・」
「そうやって・・勉強も出来るし、スポーツも出来る・・。一人で何でも出来るような奴が大嫌いでさ・・。お前のこと困らせてやろうかなってさ」
「えっ・・」
「そう、怖い顔するなよ。そんなに怖いことはしないから・・フ・・・」

「絵麗那〜、次さぁ理科でしょ〜?」
「うん・・↓↓」
「理科なのになに落ち込んでるの?」
「ううん、何でもないよ」
「髪の毛きれいに巻いてあげる」
「本当?ありがとう」
「先生に会うんだからキレイにしなきゃ」
「うんっ」

「今日から、理科の授業を担当する福山です。皆には一度自己紹介をしましたよね?」
「は〜い」
「じゃあ今日から授業に入ります」

「教科書の3ページ開けて」
 いつみてもすらっとしてカッコいい顔・・。眼鏡をつけてる時とつけてない時があって、今日はつけてないみたい・・。目が大きいなぁ・・。

「学級委員の城所さん」
「はいっ」
「ここ読んでもらえる?」
「はい」


 理科の授業はすぐに終わっちゃう・・。
「はぁ〜」
「絵麗那どうしたの〜?」
「理科ってさ授業すぐ終わっちゃうよね」
「そう?ウチは5時間ぐらいやってる気分かな?ハハッ♪」
「今日、琉緒テンション高くない?」
「絵麗那が低いんだよ〜!!」
「そう?」
「うん。元気だしなよ?」

 こうしている間にも放課後の委員会が近づいてくる―。
 関君は私の斜め後ろだけどそこから笑い声が聞こえた気がした―。
「フフフッ。委員会が楽しみだね・・・」と後ろから聞こえてくる。

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