《MUMEI》
オリジナル衣装
衣装に着替えたメンバーは、次々とヘアメイク係の麗子さんと愛理さん


それに、洋子先生の元へ移動した。


ちなみに、今日の衣装は、演劇部衣装班と、結子さんの手作りで


武器や鎧は、保が作った物だった。


「俺、これ、コスプレなのかな?」


更衣室に入る必要が無かった秀さんは、自信無さげだったが


(完璧、玄武です)


スニーカーだけを履き替え、胸元をはだけさせ、斧を手にした秀さんに


皆、『大丈夫です』と声をかけていた。


「しかし、拓磨遅いな」


特殊メイクに近い仕上がりになった道化師姿の頼が、首を傾げた。


「女性陣も出来たわよ」


麗子さんの声に


「どれどれ!?」


一番早く反応して、出てきた拓磨は


右手にフライパン


左手におたま


それに、ピンクのエプロンをした


ただのキモイ拓磨だった。


「…拓磨、…ベクトルじゃなかったっけ?」


『太陽の戦記』でベクトルと言えば


オカマだが、立派な戦士だった


…はずだ。


「俺だって、何がなんだか…」


その後、拓磨は麗子さんによって、首から上だけは、原作のベクトルに近付いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫