《MUMEI》 まさかな‥? だって──そんなはず‥ 「‥だからぁ‥コアラじゃ‥ないってばぁ‥」 あった‥。 「ぁ──」 もう昼だ。 そろそろ病室に戻った方が良さそうだな。 那加をおぶったまま、俺は病室に戻った。 那加は熟睡しているのか──俺が間違ってサイドテーブルにぶつかって音を立てても起きなかった。 「緊張してたのかもね──」 昼食を運んで来てくれた佳代子さんが、ふと呟いた。 前へ |次へ |
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