《MUMEI》 「デ‥デスよね──‥」 那加が起きるまで待っていようと思ったら、自分の昼食の事をすっかり忘れてしまっていた。 「何か買ってくれば? 売店で」 「ぁぁ──そうする」 何を買おうか、と考えながら、財布の中身を確かめる。 「──ぁ、ついでに頼んでもいい?」 「ハ‥ハイ、何でしょうか──」 「えっとー、はいっ。ここに書いてあるから」 「──ハイ、畏まり‥‥‥、!?」 こんなにか‥!? 「あの──‥」 「はいっ、分かったら行って来て?」 「ほんとに‥これ全部デスか‥?」 「当たり前でしょ?」 ──そう言った那加の笑顔は、今までにない位にキラキラしていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |