《MUMEI》

「1本行こう!!」


「おぅ!!」


西条ボール。


「45抜かせんなよ!!」


声の出る海南。


ここまで7得点の立川を警戒する。


「へぇ…」


(あの海南が俺を警戒してくれてるよ。


光栄だね。


去年同好会を設立。


今年から部に昇格。


高総体じゃないけど、


2強と戦えてる。


まぁ、


試合内容はボコボコだけどな。


でも…


俺の力がどこまで通用するか…


先生?


見せてやるよ…)









キュキュッ…!!









(こんだけ寄っても仕掛けてくんのか…


まだ2年だろ?


いい度胸だな。)









ガシッ…!!










1対1を仕掛ける立川であったが、


海南ディフェンスに捕まる。


が、


(…は!?)


強引に腕を回し、


これを振りほどこうとする。


(バカか…!!)


しかし、


そこはやはり海南ディフェンス。


しっかりと腕を押さえ抜かせはしない。


「ピッ!!」


審判の笛が鳴り、


「ふぅ…」


ボールは西条。

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