《MUMEI》

「やるなぁ未來さん…」


「あぁ。


聖龍、


赤高、


そして…


秀皇の両サイドは驚異的。


でも…


あいつのプレースタイルならその誰にでも対抗できる。」









(…高総体の準備は整ったぞ。)










「千葉さん。」


「あ?」


「俺にもちょっと好きにさせてくださいよ。」


「あ〜、


まぁいっか。


好きにしれよ。」


「イヒヒ。
あざ〜っす。」




















試合時間は残り5分を切っていた。



















「はぁ…はぁ…」


(何だこいつ…
こんな奴が今までベンチにいたのか…)










西条高校唯一の経験者の立川は気付いていた。


監督の星野も…。


途中出場した海南高校のセンター。


古賀久司。


彼のプレーは、


数分の試合時間の中でも一際目立っていた。









(嘘…でしょ…)




















「ビーッ!!」









「悪いな。


でも30分でウチから2桁得点は自信に思っていいんだぜ?


お前ら見所あるよ。」










最終スコア。


25対11。


海南高校が3勝目をあげ、


Bブロック勝ち抜けを決めた。


すなわち、


決勝進出。

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