《MUMEI》

「はいっ‥!?」

「──友達なんだからタメでいいでしょ?」

「はいっ‥じゃなくて‥うんっ‥じゃ‥じゃあ‥。ぁ、でも‥」

「?」

「呼び捨てはちょっと恥ずかしいから‥那加ちゃんって呼んでも‥いい?」

「──うん──いいけど‥。じゃあ──あたしは『実音ちゃん』って呼ぶね?」

「ぅ‥うんっ」





何だか、2人共楽しそうだ。





「ひなたぁ、ちょっと窓開けてくれない?」

「ぁ‥ハイッ、分かりました‥」





命令通り、窓を開けた。

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