《MUMEI》 結果発表「いや、衣装凝ってたし、面白かったよ? でも… 最後はちょっとやり過ぎかな 特にお子様には刺激強すぎたし」 コンテスト審査委員長の 『シューズクラブ』店長、俊彦さんは 俺達 『太陽の戦記チーム』が二位になった理由をそう説明した。 「…身内贔屓じゃないですよね?」 「ないない! 審査委員以外の一般投票も同じ順位だったから」 「そうですか」 俊彦さんの説明に、やっと志貴は納得した。 俺達を抜いて一位に輝いたのは 商店街の子供達の 『魔女っ子&魔法使いチーム』で アピールタイムでは、可愛いダンスを披露していた。 「ゆーやー!」 「うお!」 もちろんその中には 今、俺に抱きついた俊彦さんの長女の壱子ちゃんもいた。 「私もそっち行きたかった! シュリ姫やりたかった! でも、そっちに本物の金髪と青い目の女の子いるから遠慮したのに!」 「エイミー、男装一回してみたかったんだって」 だからエイミーは、シュリ姫にはならなかった。 「じゃあ来年! 来年も祐也はジャン様やってね!」 「…考えとく」 はっきり断ると、無事には帰れそうもない雰囲気だった 前へ |次へ |
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