《MUMEI》

「いつも──なんですか?」

「いや違っ‥俺は‥」





その後が、続かなかった。





那加が、余計な事言うな的な視線を向けてきたから。





「あのぉ‥」

「──そっ‥そうだっ」

「?」

「ぁ、ぃゃ‥その‥」

「──榛野君?」

「えっと‥」

「お昼にしない? って事でしょ?」

「そ‥そう! そう言おうと‥」

「──ふふっ」

「ぁ‥あはは‥」





鳥居さんって──結構笑うんだな──。





「どうしたんですか?」

「ぁ‥いやっ、何でも‥」

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