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《MUMEI》 僕の手を引いてズン ズン前を歩く如月。 大概、俺様だよな… って…手、手だよ。 繋いじゃってるし… 男同士じゃん！って 今、僕は花音の姿だ から、いーのか？ いや、ダメだろう？ いやいや…あ、なん か顔が熱いんですけ ど…。 『き、如月〜』 『ん？もうすぐ着く から』 『あ、うん』 歩く事数十分、僕ら は小さな映画館の前 に着いた。 『映画館？』 『そっ、俺が尊敬す る監督さんの作品が 此処で特別上映され てるんだ！こんな機 会滅多にないんだぜ 』 あ、如月、なんか嬉 しそうだな。子供み たいな笑顔してる。 可愛いかも…。 そして如月は、映画 が始まるまで、作品 の話を熱く語ってく れた。 前へ |次へ |
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