《MUMEI》

『へー熱ねぇ?』


『な、何だよ』


『別に…』


ニヤニヤと笑う如月
を軽く睨み付けてい
たら横から声を掛け
られた。


『あの、如月建さん
と花音さんですよね
!』


『いえ、人違いです
よ。』

如月がニコリと笑っ
て答えた。


えっ!と呟いた瞬間
『走るぞ!』と言わ
れ手首を掴まれた。


ーーハァハァハァ…
久しぶりに全速力で
走ったからか、少し
クラクラする…。


『追いかけて来てな
いよな?』

如月が後ろを振り返
って呟く。


『如月、急に走るな
よな!』


『あっ悪かったな!
ってか、海里ーまだ
顔が赤いぞ。』


『え?これは走った
からだよ』


『そうか?』

そう言いながら如月
の手が僕の頬に触れ
た。

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