《MUMEI》

『…キサラ…ギ』


『海里?起きたのか
?ってか寝言?』


…バーカ、俺の名前
なんか呼ぶなよな…


『海里…』

ーー愛しいーー

不意に胸に込み上げ
る感情に、如月は首
を横に振った。


『俺は…何を…』


海里の手をキュッと
握る。


手も、まだ熱いな…
熱冷まし、飲ませな
いと…


如月は熱冷ましを口
に含み〜海里に口づ
けして飲ませた。


海里の喉がコクン!と小
さく鳴るのを聞いて
唇を離した。


『良し、ちゃんと飲
んだな?』


如月はフワリと笑い
海里の髪を撫で、そ
の髪の毛にそっとキ
スを落とした。


その日の夜…如月は
海里の傍にずっと着
いて看病していた。

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