《MUMEI》 ーー優鬼っ!!ーー カラスは瞼を閉じ神 経を研ぎ澄ませて主 の…優鬼の気を探っ た。 ーーどうか無事でい てくれーー 『……!!』 微かに優鬼の妖気を 感じる。 『…生きてる!でも …耕作の気がナイ? まさか…死!?』 嫌な不安に駆られな がら、微弱な妖気の する場所へ飛んだ。 『なっ…なんで!?』 カラスは、目の前の 光景に声を震わせた 優鬼の青き焔により 氷に包まれた二人… 優鬼が耕作の身体を 胸に抱き締めて前の めりに踞っていた。 そして…優鬼の刀が 耕作の背中から優鬼 の背中へと貫いてい た。今は固まり赤黒 く乾いているが、お びただしく流れたで あろう二人の血液。 前へ |次へ |
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