《MUMEI》

『ユ…ウキ?!』

カラスは青き氷に触
れ優鬼を呼んだ。


『……!?』


『俺だよ、カラスだ
優鬼、返事をしてく
れ!』

カラスが悲痛な叫び
を上げる。


『…カ…ラス?…』


『優鬼!良かった!
無事なんだな?今助
けるから…』


『…カラス…モウヨイ…』


『え?』


『…コノママ、コウサクト…イカ
セテクレ…』


『な、何を言ってる
んだ?優鬼!』


『コウサクハ…シンデシマッタ
マタ…ワシハ、オイテイカレタ…
イヤダ!…イヤダイヤダ!』

優鬼と耕作を包む氷
が更に厚くなる。


『優鬼?落ち着け!
優鬼ーーっ!!』


カラスは、優鬼に声
を掛けながら必死に
考えていた。

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