《MUMEI》

そう思うと、何だかちょっと憂鬱になってくる。





那加と、ずっと一緒にいられたらいいのに。





「‥?」

「日向は日向ぼっこしなくてもあったかいからいいわよね──」


「ぇ」

「日向はいっつもあったかいもん」

「──いつも‥?」

「うん。あたしが言うんだから間違いない」





あんまり自信満々に那加が言ったから、ついおかしくなってしまった。





「ちょっとぉ、あたし真面目に言ったんだけど?」


「ハイ──分かってマス」

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