|
《MUMEI》 「でも、もう決めた事だし」 空を見上げた那加は、晴れ晴れとした表情をしていた。 「ていうかそれより──」 「？」 「今楽しんどかなきゃ」 「──ぇ、今‥」 「そうじゃない？」 「ぁ──‥」 そうかも知れない。 先の事を、クヨクヨ悩むよりも。 今、那加といられる時間を楽しむ方がいい。 ──そんな気がしてきた。 「──賛成？ 反対？ どっち？」 「賛成」 「ほんとね？」 「ぁぁ、ほんとに」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |