《MUMEI》

でも、どうすればいいんだろう?





楽しむ、といっても‥。





「ん‥」





何で俺そんな事考えて‥?





──考える事ない。





こうして、2人で一緒にいるだけでいいんだ。





「やっと分かったみたいね──」





得意げに、那加が言った。





「それはそうとして──」

「ん‥何だ‥?」

「ううん。やっぱり何でもない」





‥?





どうして言わないんだろう。





「もし寝たら後宜しくね?」

「ぁ‥ハイ、姫サマ」

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