《MUMEI》

『一通りの説明は済
みましたが、不明な
点は?』


『……』
無言の夢視。


『では、私はこれで
失礼します。花、夢
視様を頼んだよ?』


『はい!ショウ様』

花と呼ばれた小さき
者は愛くるしい笑顔
で返事をした。


そして、クルリと身
を翻し夢視の方へと
近寄り跪いた。


『初めまして、主様
今日から宜しくお願
いします』


オリーブ色の髪を揺
らし、エメラルドの
瞳が夢視を見詰めた


『あっ、主?!私は
君の主になる積もり
なんて無いから…』


『えぇーーっ、そん
な…』


花は、急に顔を曇ら
せ、エメラルドの大
きな瞳からは、今に
も涙が溢れ出しそう
になっている。

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