《MUMEI》
白(ハク)
君のイメージは…そ
うだな、純真無垢な
色…何にも染まって
ない…

そうだ!『白』だ!


『君の名前は、白
(ハク)なんてどう
かな?』


『白?僕は、白!僕
だけの名前!主様に
頂いた僕の名前』

花は、嬉しそうに何
度も繰り返した。


『気に入った?』


『はい!主様、あり
がとうございます』


『白、あの…その主
様ってのは止めてく
れるかな?』


『へ?だって、主様
は主様だし…』


『夢視、と呼んでく
れるかな?』


『はい、夢視様』


可愛らしい仕草の白
を見て、心が和む夢
視だった。


…白、君はそのまま
無垢のままで…

私のように、朱に染
まらないで…

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