《MUMEI》
戸惑い
『海里?…ごめんね
私…』


『うん、美海…』


電話の向こうの美海
の声は、何故か沈ん
でいた。


話がしたい、と言う
美海と会う約束をし
て電話を切った。


如月の方が気になり
チラリと目をやる。


『ああ、分かったよ
じゃ…後で。』


話を終えた如月と目
が合い戸惑う。


『あははっ…お互い
ビックリするよね?
いきなりだもん…』


誤魔化す様に笑って
話せば、如月は無言
で…何かを考えてい
る様子…。


『あの…僕、出掛け
るから!じゃ…』


気まずくて、この場
から早く逃れたくて
…。


『え?待て!海里!
お前〜まだ熱が下が
ったばかり…で…』


咄嗟に腕を掴まれて
引寄せられて動けな
くなる。

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