《MUMEI》
穂積 和之
『もしかして、花音
の弟の…海里くんか
な?』


『え?はい…あの…
貴方は?』


『僕は、穂積 和之
(ほづみかずゆき)
と言います。』


…あ、この人が和之
さん!?


和之さんは、凄く申
し訳なさそうに僕に
頭を下げた。


『すみません!僕の
浅はかな行動のせい
で、君に迷惑を掛け
てしまって…本当に
すまない!!』


『…っ、あの、いえ
家の美海もした事だ
から…頭を上げて下
さい。』


『でも…僕の気が済
まない…』


『和之!』


僕らの話を遮る様に
如月の声が響いた。


『……建(たつる)
?』

和之さんが顔を上げ
て如月の方を見た。


…ツキン…
あ、嫌だ。二人を見
て居たくない。

僕は慌ててエレベー
ターに乗り込み、閉
のボタンを押した。

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