《MUMEI》 やくざの息子に連れられて. わたしは激しく首を左右に振り、ムリムリムリッ!!と叫んだ。 「大丈夫!!駅まで送ってくれれば、ひとりで帰るしッ!」 やくざの世話になったら、今後どーなるかわからないし! 断ると、義仲は笑って、遠慮すんなよ、と言った。 「もうすぐ着くし、璃子ちゃん、まだ歩けないだろ?」 「いや!歩けます!!歩けなくても、どーにかします!!」 「いーって、いーって!気にすんなよ、それくらい」 「良くない!降ろせーっ!!」 わたしが渾身の力を振り絞って叫ぶと同時に、自転車が止まった。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |