《MUMEI》
やくざの息子に連れられて
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わたしは激しく首を左右に振り、ムリムリムリッ!!と叫んだ。


「大丈夫!!駅まで送ってくれれば、ひとりで帰るしッ!」


やくざの世話になったら、今後どーなるかわからないし!


断ると、義仲は笑って、遠慮すんなよ、と言った。


「もうすぐ着くし、璃子ちゃん、まだ歩けないだろ?」


「いや!歩けます!!歩けなくても、どーにかします!!」


「いーって、いーって!気にすんなよ、それくらい」


「良くない!降ろせーっ!!」


わたしが渾身の力を振り絞って叫ぶと同時に、自転車が止まった。


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