《MUMEI》 . 涙目になり、ガタガタ震えているわたしをよそに、義仲はヒラリと自転車から降りると、わたしをそこに残したまま、ためらいなく、その門をくぐって、叫んだ。 「おーい!!だれかいるー!??」 その叫び声のあと、 「…お帰りですか?」 野太い声とともに、屈強な身体つきのスーツを着たコワモテのオトコ達が、ズラズラとやって来たのだった。 …………あぁ、 神さま、どうか助けて…。 このとき、わたしは本気で神さまに祈った。 . 前へ |次へ |
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