《MUMEI》

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呆然としているわたしを放っておいて、義仲はオトコが開けたドアをくぐり、車にさっさと乗り込む。

それから、いまだ外で青い顔をしているわたしに、


「乗りなよ」


と、呑気に声をかけてきたのだった。


わたしが躊躇していると、ドアを開けたオトコがジロリと睨んできて、

ここで抵抗したら、なにされるかわかったモンじゃないので、





「…………………………………………………………………………………………………………………………ハイ」





おとなしく、義仲に従うほかなかった………。




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