《MUMEI》
忠告
.

そうやってふたりで笑っていたのだが、義仲は急に笑顔を消して、少し言いづらそうに呟いた。


「ちょっと、忠告あんだけど」


いきなり言われて、わたしはキョトンとした。忠告??なんのことだろう。

黙って首を傾げていると、義仲はわたしを見つめて、呟いた。


「生徒会長のことで」


わたしは眉をひそめる。


「………生徒会長??」


繰り返してみて、ようやく思い出した。

今日、松本先輩にフラれたことを。





…………ヤッベー、


すっかり、忘れてたわ……。


つーか、それどころじゃなかったし。





.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫