《MUMEI》

また、あの時みたいに2人で日向ぼっこ出来るだろうか。





学校の屋上で。





──出来るよな。





出来るに決まっている。





「で──那加は寝なかったのか?」

「うん」

「俺が寝てたからか‥?」

「そういう訳じゃないわよ──ただ眠くなかったってだけ」





沈んでいく夕陽を見つめたまま、那加が答えた。





「何か‥ちょっと寂しいかも」

「っ‥?」

「夕焼けって、そんな感じしない?」

「ぁぁ‥」





そんな感じが、しない‥でもない。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫