《MUMEI》 前半戦前半、吾妻高校のシュート数は、相手高校 松陰学園(しょういんがくえん)高校の、半分以下だった。 更に、攻撃時間も、松陰学園の方が長く 結果、吾妻高校は防戦一方だった。 松陰学園の選手がシュートを打つ度に、エイミーと石川は悲鳴を上げていた。 (確かにシュート数は多いけどさ) それは、無理な姿勢で強引なものが多かった。 これは、特訓と (多分志貴効果だな) 拓磨の活躍と 今日は、いつもより後方のポジションを任されている守のおかげだった。 もちろん 「ナイスセーブ!」 「今の危なかったよね」 「だな!」 口々に皆が言うように、時々打たれる強烈なシュートは サントスが、必死で止めていたが。 「それにしても、攻撃の要の真司君が止められてるのが辛いわね」 希先輩が言うように、真司が攻める時 特に、相手ゴールに近付いた時は、二人以上のマークが常についていて なかなかシュートを打たせてもらえなかった。 (かといって、他のメンバーのシュートは、弱いしな) 結局、前半は、お互い無得点のままだった。 (このまま、同点でPKなら、こっちが勝てるかも) 前へ |次へ |
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