《MUMEI》 . 掲示板にたどり着くと、そこには数名の男子生徒がいた。 掲示板に貼られた紙を見て、なにやら話合っていたが、わたしがやって来たことに気づくと、彼らはそこから少し離れた。 そうして、わたしの顔を見ながらニヤニヤ笑うのだ。 わたしはその男子生徒たちを睨みながら、乱れた呼吸を整えて、掲示板へゆっくりと近づく。 そして、貼紙を見あげた−−−−。 『1年E組 片倉 璃子のウラの顔!』 『清純な美少女の、秘密の休日をキャッチ!!』 『ダブルヘッダーは当たり前!清らかな女神の正体は、とんでもない淫乱オンナ!!』 『衝撃!!校内イチのマドンナの背後にうごめく、黒い組織』 ……などなど。 売れない三流週刊誌よろしく、ナンセンスな見出しと、あることないこと書き連ねた文章。さらにはご丁寧にもわたしの顔写真まで、添付されていた。 . 前へ |次へ |
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