《MUMEI》

『美海、どう言う事
かな?』


『あのね…和之さん
は、悩んでいたの。
如月建が和之さんを
好きなのは知ってる
?海里ちゃん?』


『うん、知ってるよ



『で、その肉体関係
なのも?』


『うん』と頷く。


『和之さんは、その
事で悩んでたの…
いくら仕事を盾に迫
られても、流されず
に大人の対応をすべ
きだったと、自分の
責任だと責めていた
わ。』


『私は、良く如月と
仕事が被ってたから
和之さんと話をする
様になって…そんな
時、偶然、和之さん
が姿を消そうとして
いる事を知って…彼
の後を付けたの。』


『駅のホームで佇む
和之さんを見てたら
…そのまま放って置
けなくて思わず、和
之さんと一緒の電車
に乗り込んでしまっ
たの。』

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