《MUMEI》

『和之さん、その時
自殺を考えてたみた
いだった。精神的に
追い詰められてたみ
たいで…』


『え?』


『それから、ずっと
傍にいて自殺しない
様に、説得してたの
今は、落ち着いたけ
どね…』


『そうだったんだ。
そんな事が…』


『美海は、和之さん
を好きだったの?』


『うん…多分最初か
らね。』


『そっかー、でさ、
和之さんの気持ちは
どうなの?』


僕の質問に顔を曇ら
せる美海。


『彼ね…それで今日
如月と会ってるの』


『え?!それって』


『自分の気持ちをハ
ッキリさせる為だっ
て…』


それは…和之さんは
如月の事が好きって
事なのか?

美海の不安は…僕に
とっても不安な事だ
った。

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