《MUMEI》 . この記事を書いた人間の名前は、『我々』という人称以外、一切公表されておらず、一体だれがやったのか、オトコなのかオンナなのかすら、わからなかった。 でも、義仲達のことは名前がふせてあったけど、わたしのことはフルネームで書かれていたから、たぶん、わたしに恨みをもつひとの犯行だろう。 わたしは少し、考えてみた。 …………わたしを、恨んでるひと。 だれだろう。 アイツ?いや、もしかしたらあのときの…。 ………………………………………………………………………………………………………………………………!! 心当たりがありすぎて、絞り込めない!! ………つーか!! 「……どーせ書くなら、もっとおもしろ可笑しく書きやがれッ!!」 腹がよじれるくらいなッ!!と叫びながら、わたしはその貼紙をビリビリに破いて捨てた。 . 前へ |次へ |
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