《MUMEI》

 
3校時目。
―――――保険体育。

今回は保険の授業なので、男女別の
教室での授業となった。

"ザワザワザワ…"

いつもより教室がざわめかしい。

そしてまだ俺の脳みそはパニクっている…。
てか玉木…サンと普通に会話出来た事自体ありえない。

しかも玉木サンのお話によると俺は今、かなり危険な状態にあるらしい。

…夢だ夢だ夢だ!!!

『オイ!田楽!!』
『ハッ…』

いけないいけない。
我を失うところだった。

『てかオメ、マジか!?
あの"玉木歩"に声をかけられたって!』

『え、』
『だから!声かけられたって!』

『ま、まぁ挨拶…』

『しかも二人とも幼なじみみたいに普通に会話してたって!!
…昨日玉木歩と何があったよ』

『えーと、何があったって言え…』

"この事を誰かに話してみろ
骨だけ残して喰うかんな♪"

バンッ
『それだけは勘弁んんんん!!!』
『なななな何だ!?田楽!?』

………

『…でも絶対嘘だよ。
お前が玉木歩と話したら、お前いきなり妄想モード発動させて脳みそ爆発してその場で唸りはじめると思うからな!』

『おんどれは俺をどう思ってんだ!!!』

『ん、変態』

……よし、後でコイツを屋上にでもぶら下げておくか。
糸色〇のようにな。

キーンコーン…

――――――――――――

3校時と4校時の間の休み時間。
相変わらず教室内では、俺と玉木サンの噂で持ち切りだ。

昔の俺なら嬉しかったんだろうけど…
今は恐怖とかでそれどころじゃない。

『たく…何で霊感体質…』
『見てみる?幽霊でも』

!!!?
俺がそう呟いた時、玉木サンが後ろで壁に背中を寄せてそう答えた。

『なっ…』

『だから見てみる?ユーレイ』

…実を言うと俺は幽霊とかそういうの、
苦手だ。
てか皆の目線が痛い…

『え…遠慮しとくっす』

『何でよ?貴方は霊感体質であることがまだ納得いかないんでしょ。
だったらそっちの方法の方がこちらも手っ取り早いわ。
貴方にはスーコンセプト、略名をSCである事を自覚してもらわなければならないわ』

『SC…?スーコンセプト…?』
『霊感体質の事よ』

『逃げようなんて思わない事ね。
まぁ逃げたとしても…危険度が増すだけなんだけどね。
SCである貴方を守りたいなんて…アタシ達の種族からしたらハタもないもの』

『種族…まさかそれ…』

『禁句よ、今はね。
とりあえず貴方はアタシ達に協力すればいいのよ。
じゃあね、また後で』

そう言うと玉木サンは俺の席を後にした。

妖怪とSC…俺。
とりあえず良くない事に巻き込まれる事は確実だな…

――――――――――――

『続く!』

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