《MUMEI》

「僕も同じ…しばらくパパママに会ってないな…外国って遠いよね…」
「…ぅん」


冷静を装ってはいるものの、内心ドキドキしていた。


「ねぇ…今度は、一緒にアジアンショップ行こうよ」
「うん…そうだね///」


こんな状況、かなり昔…高校の時に女の子と付き合った時以来だった…。


その時は何も出来ずに、結局”つまんない…”と言われて、その後振られてしまった事を思い出してしまった。

僕は…こんな美人さんに言い寄られているのに、未だに僕はこんなにウジウジしたままつまらない受け答えしか出来ない。

こんな僕だから、女の子につまんないって言われて振られてしまったんだと思う。

ジェイミーもつまんなくないだろうか…。

そう思って彼の方を見ると、僕の事をウットリとした目で見つめていた。


「アキラ…///」

ジェイミーを見てみると意外にも熱っぽい顔で僕の事を見つめていて、緊張して冷たくなってしまった僕の手を撫でながらそっと握ってきた。

「指輪…してるんだね…」
「ぅ…うん…」

昨日の晩、克哉さんのくれた指輪を見てドキッとした。

やっぱりこんなのいけないんじゃないか…という思いが頭を過ぎる。

「…今は…僕の事だけ見て」

ジェイミーはその指輪を隠すように僕の手を握ってくると、そっと肩に頭をもたれ掛からせてきた。

「ぅん……キミと克哉さんは違うから…ね…」
「そうそう、今のアキラは僕の恋人なんだから///」



しばらくの沈黙の後、ジェイミーは僕の腕をギュッと抱いてきた。

「ん…」

ジェイミーは緊張でガチガチになっていた僕の身体を、ギュッと引き寄せてくる。

僕も、前に伸びた二人の足を絡め合うと、そのままお互いそっと唇を重ね合った。


「ぅ…ん…///」


柔らかくて…温かい…。


「んっ…///」

身軽なジェイミーはそのまま僕の膝に乗ってくると、僕の着ていたシャツを脱がそうとして手をかけてきた。

「あっ…ゃ///」
「ダメ?」

ジェイミーが真っ直ぐな目で僕を見つめてくる。

「でも…コレってやっぱり浮気だよね…」

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