《MUMEI》

バイキンマンは、女の黒髪を指に絡める…。



バイ菌「さぁて、アンタの切札は、もう頂いたも同然…


つまりアンタの命は、オレの腹積もりひとつで決まるって訳だ…。」



女はガタガタと震えている…。



『死ぬことは怖くない』……と、おむすびマンにタンカを切ったこともあったが、やはり強烈に死を実感すると、恐怖は容赦なく押し寄せてくる。



バイキンマンは、怯える女の髪に、紫色した鼻先を擦りつけた。



バイ菌「アンタが持ってるインサイダー情報とやらを使って、大博打をうつか…


それとも、この先もジャム食品様から細く長〜く、搾取させて貰うか…。」



バイキンマンは、二つの選択肢をあげながら笑った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫