《MUMEI》 ヤバイ予感. 破いた紙を天井へ向かって投げ付けると、紙切れが花吹雪のようにヒラヒラと儚く舞い落ちた。 すると、 その様子を見ていた男子生徒たちが、わたしをいやらしい目で見つめてきた。 どうやら、上級生のようだ。 直感的に、ヤバイ気がした。 怯えながらも、わたしは必死に彼らを睨みつけ、なによ?と低い声で尋ねると、 そのうちのひとりが、言った。 「学園のマドンナのウラの顔が、こんなに乱れてるなんてねぇ」 彼らはニヤニヤしながら、わたしを取り囲む。 さらに、他の男子生徒がつづけた。 「今度、乱交パーティーするときは、連絡してよ。俺ら、たまってんだよね」 「てか、今、しねー?相手してよ、片倉さん」 卑猥な笑い声が、わたしの耳にこだまする。完全にバカにされているのだ。 . 前へ |次へ |
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