《MUMEI》

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わたしはだれもいなくなった掲示板のまえで、ただ呆然と立ち尽くしていた。





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教室へ戻りながら、ずっと考えていた。





…………わたしのせいで、義仲の正体がバレる?


だから、関わるな??





全身が、怒りで震えた。


「アイツがちょっかい出してくるんだっつーのッ!!」


ひとりで叫ぶと、廊下にいた生徒たちがビクリと肩を揺らし、わたしを振り返った。

そんな彼らにわたしは冷たい一瞥をくれてやる。わたしの視線を目の当たりにした彼らは、クモの子を散らすように、一斉に逃げ出した。


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