《MUMEI》
双子
『美海、僕達って本
当に双子なんだね』

僕は少し笑えてしま
った。


『え?海里ちゃん何
を笑ってるの?』


『小さい頃から…さ
一緒だったよね?
熱を出すのも、別々
に買い物しても同じ
物を買ったり、髪型
を変えれば同じだっ
たり…不思議だよね
繋がってるのかな?
僕達って…』


『…多分ね、お母さ
んのお腹の中からず
っと一緒だったから
ね…』


『美海、僕もね…失
恋するんだ。多分ね



『え?海里ちゃん?
好きな人、居たの?
知らなかった…』


『うん、美海が失踪
してから…出来た』


美海は、不思議そう
な顔をしていたけど
急に顔を曇らせた。


『海里ちゃん、まさ
か…好きな人って…
違うよね?』


『美海、多分正解!
僕は如月が好きなん
だ…』

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