《MUMEI》

『最近、お城からの
迎えが頻繁で…少し
お疲れの御様子なの
です』


『……そう、か…』

そう呟いたショウは
険しい顔をして黙り
込んでしまった。


『あ、あのショウ様
?お城のお仕事は辛
いのでしょうか?
少し減らして頂く事
は出来ないのですか
?』


『そう…だな。』

ショウが返事をした
時、ショウを呼ぶ声
が聞こえた。


『ああ、ショウ様、
此方でしたか?先程
より陛下がお呼びで
す。お急ぎ下さい』


『国王陛下が?分か
った、直ぐに行こう
。白、さっきの話は
俺から陛下に話して
おこう。』


『はい!』

嬉しそうな顔で頷く
白。そんな白の顔を
真剣な顔で見詰める
ショウ。


『白…早く、大きく
なって…花を咲かせ
ろ!それが…夢視の
為になる。頼むぞ、
白…』


そう言い残し、足早
に去って行った。


『花を咲かせる?』

白は、1人呟いた。

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