《MUMEI》 「お気に召されましたか?」 「うん‥」 意外やなぁ。 「──学校の方は如何でしたか?」 「ぇ‥‥‥まぁまぁやけど」 「そうですか──」 「‥なぁ」 「はい?」 「‥何企んどるん‥?」 「企んでなどいませんよ? 僕はいつも、お嬢様の幸せを一番に考えてますから」 「‥!!」 寒気がッ‥悪寒がッ‥。 やっぱコイツ‥むっちゃ怪しいっ‥。 このクッキーに‥何か仕込んであったりせぇへんよな‥? ある訳‥ないよな。 うん‥。 「──お嬢様──」 「ん──何?」 「これを」 「?」 ‥薔薇‥? 何で薔薇やねん‥。 でも──綺麗や‥。 「──お嬢様」 「へ‥」 「告白ならいつでも歓迎ですよ?」 「誰がするかッ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |