《MUMEI》
「当たり前──」

「そっ。ずっとこんな感じだし」

「──私も──」

「？」

「斉藤君と枕投げしたりとか出来るようになるかな──」

「枕投げ‥？」

「うん。ほら──那加ちゃん達がしてるやつ」

「枕投げじゃないと思うけど‥」

「？」

「ううん、何でもない」





答えながら、那加がちょっと笑っている。





「出来るんじゃない？ そんな気するし」

「ほんとにっ？」

「たぶん、だけど」





返事を聞くなり、鳥居さんの目がたちまちキラキラし始めた。





「うんっ」

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