《MUMEI》

.

納得がいかなかったのか、義仲はわたしの顔を覗き込むようにして、なんだよ?と繰り返した。


「言いかけたじゃん。昨日のことが、どーしたんだよ?」





…………しつこいな。





なんでもないって!


そう、言い返そうとした、


そのとき−−−。





「お、男遊びが、ヒ、ヒドイって」





ドモリながら、呟いたその声に、


わたしと義仲が、同時に振り返る。


疑いもなく、金井が、そこにいた。


.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫