《MUMEI》 動き出す想い星影プロの事務所で 美海は、こってりと 油を絞られた。 僕は、美海の隣で苦 笑いを浮かべていた 長い説教から、やっ と解放されて美海の 荷物をホテルに取り に戻ったのは、日が 傾きかけた時刻だっ た。 『あ…れ?』 ホテルの美海の部屋 の前に人影があった 『お帰り、美海ちゃ ん、待ってたんだ』 『和之さ…ん!?』 驚く美海に、和之さ んが歩み寄りふわり と抱き締めた。 『え?和之さん?』 『自分の気持ちが判 ったんだ!誰が一番 大切なのかって…』 『美海…君が好きだ よ!愛してる!』 『え…え?私で良い の?』 『君が良いんだ!辛 い時、何も聞かずに 傍に居て支えてくれ た君が…。』 『和之さん…』 『あ、美海ちゃんこ そ、僕なんかで良い のかな?こんな情け ないオジサンで…』 美海は、綺麗な涙を 浮かべてコクリと頷 いた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |