《MUMEI》 . わたしが戸惑っていると、 一番近くにいた男子生徒が、わたしに近寄り、馴れ馴れしく肩を抱いた。 「またまたぁ〜!しらばっくれちゃって!!」 はあ??と、わたしは思い切り顔をしかめた。 彼の手を払いのけて、なにすんのよ、と睨みつける。 「意味わかんないんだけど。最初から説明して」 毅然とした態度で突っぱねたが、彼は引かなかった。 力任せにわたしの肩を掴み、引き寄せて笑う。 「なに?今日は、そういうプレイ?」 彼の台詞に、他の生徒たちがわいた。 「なにも知らない優等生をマワしちゃうって設定!?」 「案外、燃えるんじゃん?」 「うわ〜!!キチク〜!」 下品な笑い声が、教室に響く。 その会話を聞いて、 彼らが今から、わたしになにをしようとしているのかを察した。 …………ヤバイッ!! . 前へ |次へ |
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