《MUMEI》 安全地帯・保健室☆. ナベちゃんはわたしをジロジロ見つめて、またお前か!と叫ぶ。 「部屋に入るときは、ノックしろって親に習わなかったのか!?」 いきなり説教を始めたナベちゃんを無視して、 わたしは怒鳴り返す。 「匿えッ!!話はあとだッ!」 短い言葉で言ってから、わたしは保健室のベッドに潜り込む。 間もなく、 複数の慌ただしい足音が保健室へ近づいてきて、 「ここかァッ!?」 5人の男子生徒が駆け込んでくる。 わたしはベッドの中で息を殺して、じっとしていた。 ナベちゃんは彼らを振り向き、 「ノックしろ!!ノック!!」 と、ドスのきいた声でやっぱり怒鳴った。 . 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |